New Cabin of Singapore Airlines

2014年4月7日(月)~4月12日(日)の間、羽田~シンガポール路線増便と成田~シンガポール路線への新客室機材投入を記念し、シンガポール航空自慢の新客室展示イベントが行われました。

このイベントはファーストクラスの新座席を共同開発したBMWグループの子会社(Designworks USA)と共同で行われたもので、実際に展示会場ではBMWの自動車も展示されていました。

早速見学に行ってきましたので、その様子をご紹介します。

1)会場概観
まずは外観。シンガポール航空らしい落ち着いたデザインの看板が迎えてくれます。


もはやこのブログではすっかりおなじみになったシンガポール航空のロゴ。


会場内観。各クラスごとに新客室で使用する座席が展示されていました。


それでは、以下新客室の各クラスごとに概要をご紹介します。

2)ファーストクラス
ファーストクラスは、BMWグループのDesignworks USA社が開発を担当。前世代のシートデザインを活かしながら、自動車の内装メーカーらしく使いやすさ、座り心地についても極限まで追求されています。

概観。シートが大きすぎるため、写真で見ると狭く見えますが、実際はかなり広いです。ANAが誇るIOJのFirstClassやJALのSKYSUITEとは比べものにならないほど広く快適で、現行の大型旅客機に載せられる限界を目指した座席と言えるでしょう。







モニター周り。我が家のデスクトップよりも大きいIFE用のモニターが迎えてくれます。


電源の位置や各種ポートの位置も邪魔にならない位置に設置してあります。大きなテーブルは高さ調整も細かくできるようになっています。


照明。乗客の耳の高さに設置してあり、読書灯として使えます。この照明はいかにも自動車メーカーらしいデザインで、BMWのセンスが光っています。照明の横にはイヤホンジャックを配置。飛行中の騒音をノイズキャンセリングするため、3ピンのイヤホンに対応した仕様になっています。


ファーストクラス座席の内側。照明の他、イヤホンを掛けるスペースと座席(フットレスト、レッグレスト含む)の位置を調整するパネルを配置。これらは全て必要なときにすぐ手が届く位置に配置されています。


ベッドポジション。もちろん完全フルフラットになります。あまりにシートが大きいので、標準的なアジア人だとダブルサイズベッドとして使えそうです。


テーブルをセットした状態。いつか乗ってみたいですね。


最後はファーストクラス全景。ANAのIOJで使用されるファーストクラスと似ていますが、サイズと快適さは別次元です。


3)ビジネスクラス
シンガポール航空のように長距離の国際線を運航する航空会社にとって、一番の収益源であるビジネスクラス。開発はJames Park Associates社が担当。

もちろん開発には相当力を入れていて、ANAやJALはもちろん、世界的にも評価の高い中東の強豪3社(エミレーツ、カタール、エティハド)のビジネスクラスと比較しても、かなり競争力のある商品に仕上がっていると感じました。

概観。

他社がスタッガード配列やヘリンボーン配列を採用して、乗客1人当たりの占有面積を減らしつつ見かけのスペースを広くする戦略をとっているのに対し、シンガポール航空は1人当たりの占有面積を大きくしてそのままスペースを広くする正攻法をとっています。そのため、一見するとファーストクラスとほとんど変わりません。


シート背面。ファーストクラスほどではありませんが、前代のシートよりサイズは拡大しています。


IFEのコントローラ等の配置スペース。新客室のIFEはパナソニックアビエーション社の最新バージョン、ex3シリーズを採用。コントローラも従来のボタン式からスマートフォンと同様のタッチパネルタイプになりました。

また、テーブルについては、ビジネスクラスでは横から引き出すスタイルをとっているようです。


ファーストクラス同様に照明やイヤホンジャックは乗客の耳の高さに配置。


ベッドポジションにセットした状態。シート自体のサイズが大きいため写真だと狭く見えますが、実際はスペースにかなり余裕があります。


ベッドポジションにすると、フットレストが足をしっかりとサポートしてくれます。


座席を斜め後ろから観察。乗客が長時間快適に過ごせるよう、極限まで作りこまれています。


最後はビジネスクラス全景。背面のデザインが独特ですね。シンガポール航空ではこの座席を1-2-1アブレストで配置しています。


4)エコノミークラス
最後はエコノミークラス。最も多くの乗客が利用するクラスで、各社とも乗客がギリギリ許容できるレベルまで快適性を抑え、最大限の収益を得ようとします。

しかし、シンガポール航空の乗客はギリギリ許容できる快適性の要求レベルでさえ、他社と比較して非常に高く、今回の新座席は、その要求に見事に応えたものに仕上がっていました。

概観。

基本的なデザインは前代のものを踏襲していますが、腰周りと頭周りのサポートが強化されてより快適な座席となっています。また電源の位置も、これまでの肘掛から座面下部へ移されたことで、使いやすくなりました。


背面。モニターは前代からさらに拡大され、11.1インチになりました。さらにタッチパネル対応になっています。


新座席になって最も進化したのはIFE。パナソニックアビエーション社製のex3を装備し、インタフェースも進化しました。


最後はエコノミークラス全景。シートピッチも前代からさらに拡大。ANAのIOJやJALのSKYSUITEと比較してもかなり余裕があります。



さらなる収益性アップのため、最近はエミレーツ航空を含む他社の多くが、Boeing777のエコノミークラスを9アブレストから10アブレストへ変更する動きがある中、シンガポール航空は快適性を重視し9アブレストを維持しました。エコノミークラスも現状の大型旅客機での理想形といっても過言ではないでしょう。


というわけで、シンガポール航空の新しい客室をご紹介しました。この客室は現在、以下の機材と路線で体験することができます。

[導入機材]
新造のBoeing777-300ER型機
※2014年4月現在、9V-SWU、SWV、SWWの3機が活躍中。

[導入路線]
シンガポール~ロンドン路線(SQ318/319)
シンガポール~東京成田路線(SQ638/637)
シンガポール~ムンバイ路線(SQ423/424)※2014年5月30日まで
※記載路線であっても、()内の便以外は対象外。

管理人は次回遠征にてさっそく上記機材を体験する予定ですので、その様子は後日改めてレポートします。お楽しみに!

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